小児歯科(妊娠中を含む)

2014年04月11日 金曜日

エナメル質形成不全

こんにちは♪♪

皆様、エナメル質形成不全という言葉を聞いた事がおありでしょうか?


☆エナメル質形成不全とは

歯の表面を構成するエナメル質が、さまざまな原因で障害を受けて、綺麗に成長せず、 くぼんだ部分があったり、エナメル質の下の象牙質が露出して 黄色を呈していたりする状態の事です。
一般的に明らかなエナメル質形成不全歯は、永久歯では10%程度、乳歯ではそれより少ないといわれているものの、決して珍しいものではありません


障害が軽い場合には、エナメル質に限局性の白斑や着色があるだけですが、
障害が強くなると、エナメル質の表面に環状の凹窩、溝、不規則な欠損を生じ、エナメル質の大部分が形成されないこともあります。
これらの変化の現れ方は 障害を受けた歯の発育時期、障害の種類、強さなどによって異なり、エナメル質の発育の初期であればあるほど、また、障害が強いほど エナメル質の変化が著明に現れるといわれています。



☆エナメル質形成不全の原因

①全身的な要因

歯が骨の中で作られるエナメル質の形成時期 または発育時期に何らかの全身的障害(例えば、病気、ビタミン不足、栄養障害、ホルモン異常やフッ素等の無機物の影響、さらに遺伝など)で歯の成長が一時 的に阻害されることによりエナメル質形成不全が起こります。
エナメル質形成不全が 全身的な原因による時は、1本だけではなく 複数の歯に症状がでてくることが多いです。
このような 複数の乳歯に エナメル質形成不全がみられる場合は、これらの乳歯と 同時期に造られる一部の永久歯(前歯や6歳臼歯)にも 同じエナメル質形成不全が みられる事があります。


②局所的な要因

乳歯の虫歯がひどかった場合や、乳歯が外傷をうけたりした場合、のちに生え変わる永久歯に影響が出て エナメル質形成不全がみられる事があります。
乳歯の虫歯や外傷は、乳歯だからといって軽視せずに適切な対処を受けることが大切です。


☆エナメル質形成不全の治療

エナメル質形成不全歯の状態が、エナメル質に限局性の白斑や着色があるだけの軽度のものや 穴やくぼみがなければ、まずはブラッシングの励行と定期的なフッ素塗布で虫歯を予防することが大切です。
しかし、エナメル質形成不全歯は外観(見た目) が悪く、虫歯にかかりやすいので、必要に応じて、歯冠修復処置(虫歯と同様の処置)が行われます。


気になるという方は、ぜひご相談にいらしてくださいね。
スタッフ一同お待ちしております

投稿者 Ginza East デンタルクリニック